がたいよさげの日記

思ったこととか本や映画の感想文

phaの日記 最近考えていることを読んで思ったこと

 この記事を読んで

 

pha.hateblo.jp

phaさんは「持たない幸福論」を読んでからの大ファンだ。この人の文章は独特の表現と読みやすい文体でサクサク読めてしまうのですごく好きだ。

 

 

誰かの生活をなんとかしたいと思っても、その人にただ生活費のお金をあげ続けてもだめになりそう。そもそもそんなお金もないし、やっぱり、ある程度やることがないと人間は腐ってしまうというところがあると思う。そういう意味では、誰でもできるような仕事を斡旋できたらいい。

最近考えていること - phaの日記

 これと同じようなことをいつも思う。自分は将来農家になって生きていこうと思うんだけど、ゆくゆくは規模を大きくしていって、たくさん人を雇える規模まで大きくしたいと考えている。規模を大きくしたい目的は色んなことをやりたいってのもあるんだけど、「困ってるならウチで働きなよ」みたいなことをしたいってのもある。

 

 なんでそんなことを考えているかと言うと、僕の周りには「仕事やめたい」とか「土日も仕事でしんどい」と言って精神が破壊される寸前まで追い込まれている友人がたくさんいる。だけど「仕事を辞めると収入がない」とか「再就職できないかもしれない」という理由で無理やり体に鞭打って働いている。そんな人たちに「うちで農作業手伝ってくれたら給料だすよ、一緒に暮らすなら飯もだすよ」といって救いの手を差し伸べたい。土日も仕事をして本当につらそうな友人と飯を食べに行って、話を聞くくらいしかできないのが悔しい。

  農作業と一言に言ってもまぁたくさん種類があるんだけど、基本的には「ひたすら箱詰めする」とか「ひたすら収穫する」という単純作業が結構多い。それならだれでもできる。ただ困っている友人を養うのは金銭的に不可能だし、phaさんの言うようになにかする事がないと人間腐ってしまう。作業をしてもらえば給料は払えるし、畑にはイヤな上司もいないし、作業も捗るし、自然と触れ合って心は洗われるで一石四鳥くらいのプランだと思う。僕がバイトしていたある農家さんが「あそこの女の人、前の職場で精神病んでたみたいだけど、農作業やるかい?って誘ったら来てくれたよ」ということを話してくれた。なんかうまく言えないけど、こういうことをしたい。「仕事をやめてずっと日雇いみたいに生きていくのか」って思う人もいるかもしれないけどそうじゃなくて人生において「ちょっと一休み」みたいなものを提供出来たらいいなっていうのが僕の望み。別に、仕事をしながら転職活動➡退職➡次の仕事にすぐ就く、ていう生き方をしないといけない決まりはどこにもない。というか仕事をしながら、転職活動をするのってすごい大変だと思う(したことないけど)。そんな超エネルギッシュなことが出来るのって一部の人間だと思う。

 仕事に追い詰められている人はそんなことする時間も気力もない。仕事を突然投げ出したり、会社に行かずに他人に迷惑をかけることよりも、精神を病んだり、自ら命を絶ってしまうことの方がよっぽど恐ろしいし悲しい。仕事なんて所詮お金稼ぐための手段に過ぎない。なにか心を病んでいる・病みそうな人が駆け込んでこれる「逃げ場」を作りたい。

 

 phaさんの価値観は心を軽くしてくれますよ。おすすめ。