がたいよさげの日記

思ったこととか本や映画の感想文

「しないことリスト」pha しなきゃいけないこととは?

 

読みました

 

しないことリスト

しないことリスト

 

 相変わらず読みやすい文体で二日くらいで読み切りました。phaさんの考えとか価値観にはすごく共感するところが多くて、さらに僕がぼんやり思っていることをうまく言語化してくれている感があって蛍光ペンをたくさん引きながら読んだ。

 

内容をざっくり言うと、世の中にある「しなきゃいけないこと」って本当にしないといけないの?世間に蔓延している「しなきゃいけないこと」をひとつひとつ整理していきましょう、という本。

 

はじめに、で「なぜこんなにもしなきゃいけないことに追われるのか」ということに対してphaさんは「情報が多すぎるから」「その方が儲かるから」という二つの理由を挙げている。

 

「情報が多すぎる」というのは現代人は常日頃感じているんじゃないだろうか。流行に乗って自分もTwitterを少しだけやったことがあるんだけど、なんか情報量が多すぎてすごく疲れた覚えがある。フォローしている人が数十人しかいないのに、タイムラインをざっと見るだけで20分くらいかかって、見終わってから「あれ、自分何してるんだろう」っていう虚無感を味わう。フォローが何万人とかいる人はちゃんと見てるのかな。

まぁそういいながら、自分もトイレにもスマホを持ち込んでずっといじってたりするんだけどね。スマホなんて目の前にあったら触っちゃうよね。僕は温泉に一人で行って、露天風呂で空を見上げながら1時間くらいボケーっとするっていうのを週一くらいでやっている。これはボーっとすることに集中するために、自らスマホやパソコンのない状況を作っている。ボーッと頭を空っぽにしたいけど、どうしてもパソコンとかを触ってしまう。という人にはお勧めです。ボーッとするのは大切ですよね。

 

もうひとつの理由、「その方が儲かるから」について。

「就活のバカヤロー」という本を以前読んだことがあって、

 

就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)

 

 

確か学生や大学、就職情報会社など色んな方向から「就活」を見つめてみようという本だったんだけど、「就職情報の会社もビジネスでやってるんだよな」ということを再認識させられた。というのも「あなたにピッタリの仕事を探します」とか「最適な情報をお届けします」っていうすごい優しい慈善団体みたいなことを言うけど、これってビジネスでやってるんだよね、ていうところに中々気づかないところが恐ろしいなと思って。いや、会社なんだから利益を追求するのは至極当然だし、悪いことは全くしてないんだけど、「就職情報会社は利益なんかより就活生のために頑張ってくれているありがたい存在」みたいな空気があって(自分が勝手に思っていただけかも)、そうじゃなくてどんな優しい言葉を投げかけてきても最終的にはビジネスにつながるよねということ。

 まぁ要するにラーメン店を経営している老夫婦のいい話かと思ったら最後に青汁が出てきたみたいな話ですよ。「はいはい、また『消費』をさせるつもりでしょ」っていうやつ。

 phaさんの言う、不安を煽ってなにか買わせる、消費させる作戦は就活の場面に於いてはすごく多いんじゃないかと思う。「就活」というみんな初めてで、更に自分の人生がある程度決まってしまうようなイベントでは特に精神的に弱っていて、不安を煽りやすいのかも。仕事なんて適当でいいのにね。

 僕が社会人になったばかりの時に、「新人研修セミナー」みたいなやつに参加したんだけど「みなさん聞こえますか?」「はい!」「小さいですよ!聞こえますか!」「はい!」ていうのやってて「うわ、こんなの軍隊みたいなやつ本当にあるんだ」と思ったのをすごく覚えている。講師の人は「それ、社会人では許されませんよ!」とか「これは失礼な行為ですよ」を連呼していて「社会人のハードル」をめちゃめちゃ高くしていた。そんな立派な新人いないでしょ。

 そうやって新社会人の不安をさんざん煽ってた挙句「近頃の若者はおとなしい、言われたことしかしない」とか言ってて正直引いた(笑)いやそんだけ不安煽ったら誰でも委縮しておとなしくなるやろって心の中でツッコミを入れた。この話をまともに聞いてる人は頭が混乱して大変だろうなーと思った。思い出しながら書いていると、話のネタ作りも兼ねて新人セミナーとかに行ってみたくなってきた。今度行ってみよう。

 なんか全然本の感想が書けていない。何本かに分け書こう。